五木寛之著「親鸞」を一気に読んでしまいました。
我が家の宗教は浄土真宗で、月に一度お坊さんが読経にやって来られます。また、私は父を三十数年前に亡くしましたので、ほとんど毎月母と一緒に墓参りに行きます。しかし、格別熱心なお寺の信者というわけでもありません。
また、先日も述べましたように、私は十代後半から内村鑑三やそのころ読んだ本の作家の影響もあってイエスキリストを尊敬していますが、お釈迦様もまた尊敬しています。信仰心はある方だとは思いますが、それは、節操なく総べての神々と仏様や先祖に手を合わせ、目に見えない大きな力や宇宙(自然)の法則を信じているようなわけの判らないものです・・・笑
そんな中、強い興味はありながらも、よく知らなかったのが「親鸞上人」のことでした。
ところが、先週紀伊国屋で五木寛之著「親鸞」という本が目につき買い、4~5日で上下巻を一気に読んでしまいました。宗教書でもなく、人物伝ではないなので、事実と相違している創作も多いのでしょうが、親鸞上人の生き様とその時代背景はよく分かった様な気がしました。また、法然上人と親鸞上人との関係も、なんとなく納得しました。
いずれにしても、壮絶な時代ですね。学校では教えてくれなかった庶民の生活や環境が本の中から想像できました。そして、我々はいい時代に生きているとつくづく思いかえされ、表面だけの理屈で考えることと現実の体験はもっと大きな差があるのだろうとも思いました。
この本と同時に、松本市壽著「一休のことば」も購入し現在読んでいる途中ですが、この本の表紙に“ヘタな人生論より一休のことば”とあります。テレビのアニメで見る一休さんとは違う生身の人間、そして、自分の生き方・宗教観を貫き通して生きた僧「一休」、その言葉は心にしみるものがあります。
本は我々が体験できないことを教えてくれ、生きるヒントを与えてくれます。

